失敗した投資の分析 Last Update :
2006/01/13
はじめに
このサイトでは、35年で資金を2000倍以上に増やしたウォーレン・バフェットの投資を実践しています。これまで数種類の株を売買しましたが、成功しているものもあれば失敗して資金を減らしたこともあります。間違いを分析し、将来の投資に生かすために一度失敗した投資を分析したいと思います。
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1)
直近の利益と高い配当利回りに注目した場合
2005年5月に購入した瑩輝集団が正にこの例。瑩輝集団は、ガラス加工製品の製造を主とした事業活動を行っており、2004年12月期の決算は増収増益。また、配当利回りも7.4%と高い水準にあり、資産から得られる収入を増やす絶好の機会と判断した(資産収入を再投資)。しかし、2005年6月中間決算では、原油価格高止まりに端を発した原材料価格の高騰により、利益が前年比−50%となった。長期的な業績を見ると、ROEは、13%とそこそこの水準にあるものの着実な利益成長を果たしてきたわけではなかった。ガラス加工製品というニッチ産業は、ブランド力が伴えば立派な消費者独占企業になれる要素を持っているが、過去の業績を照らせば投資すると言う判断は早計であった。また、高すぎる配当利回りは、事業へ再投資できるキャッシュフローを減少させると言う意味で長期の成長にはマイナスである。
<教訓>
・長期投資には、過去数年にわたる業績の分析が必須。
・高すぎる配当利回りは、長期的な成長力を奪う。
・企業選別の際のリスクと出口戦略(投資から撤退する判断基準)が不明瞭。
2)
株価が割安とはいえない水準で購入した場合
2005年2月に購入した林麦集団は、小売・卸売業界向けのサプライチェーンマネジメント(SCM)サービスの提供と、繊維製品の販売を主とした事業を行っている。ROEは24%と高い水準にある。SCMサービスを独占的に提供していたが、繊維製品の販売については競争力は並である。人民元の切り上げによるリスク分析が不十分であったため、切り上げによる繊維部門の悪影響の把握が読めなかった。また、割安とはいえない水準での購入に至ったことから、上記繊維部門の業績悪化による株価下落が損益に大きく影響した。
<教訓>
・購入時の株価が期待収益率を決める。高値での購入は短期的に株価下落リスクが高いだけでなく、長期的に期待収益率を下げてしまう。
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